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関西室内楽協会
コラム・特集
関室メンバーが不定期に日常や音楽にまつわるエピソードなどのコラムを掲載していきます。
専門的な内容の特集なども企画していきますので、お楽しみに!
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「我慢の限界?」
若葉の色が鮮やかな季節となりましたが、この時期、皆さんを悩ませているのは、いまや国民の3人に1人はなっていると言われる花粉症でないでしょうか。
演奏を聴きにこられるお客さまと同様、我々音楽家にとっても、花粉症は大変重要な克服課題となっています。
さて我々演奏家の花粉症対策はといいますと、まず薬(眠くならないもの)。
それでも症状が出る場合、タイミングを計りながら処理します。
@曲の中で大音量になる時
A曲と曲の間(または自分のパートが何小節か休みの間)
B事前に細工をする(ティッシュなど。 しかしこれは管楽器奏者には不可能)
どんなに美しく優雅に演奏していても、そのお顔の鼻の下に光る筋は、やはり見たく(見せたく)ないものです。
花粉症に限らず、演奏中におきて欲しくない突発的な症状(くしゃみ・しゃっくり・咳)はどうかというと、本番前まで起きていても、いざ本番が始まるとピタリと治まって大丈夫だったりします。
適度な緊張によりアドレナリンが分泌されるせいかもしれません。
しかし何といっても困るのが生理的要求の中でも排泄関係、はっきり言うとトイレですが、これは限界を超えると非常に危険です。
演奏中は何とか耐えれても、演奏終了後、張り詰めていた緊張がほぐれ、観客の拍手に応えて何度も起立・着席を繰り返していると、忘れていたものが一気に甦ってきたりします。
決して感動で震えている訳ではない演奏者も中にはいますので、大曲の後の拍手は節度をもってお願いしたいと思います(冗談です、拍手は大歓迎です!)。
そして演奏家にとって最大の敵、それは「眠気」です!!
音楽を聴いて脳からα派が出て気持ち良くなるのは、何も聴衆に限った訳ではありません。 たとえ演奏していても、甘い眠りへの誘惑は常に潜んでいるのです。
例えば管楽器の中には、ある楽章(特に静かな緩徐楽章など)全てお休みになっているパートもあります。
練習中は席を外せても、本番は席を外す訳にはいきません。 その時は最大級の誘惑が奏者を襲う訳ですが、果たして防止対策はどうしているのでしょう?
関室の金管楽器奏者に訊ねてみたところ、結局は「ひたすら耐える」との事でした。
本番直前に「コーヒーを飲む」「フリスクを大量に摂取する」「カカオ多めのチョコを食べる」など、どの奏者も対策を講じてますが、画期的な防止策などあまりないようです。
また一度この誘惑にかかると、曲が終わらない限りそれを覆すのは用意ではありません。 どんな曲調であろうと、気分は岩崎宏美の『聖母達へのララバイ』状態です。♪さぁ、眠りなさい〜♪
まぶたはかろうじて開いていても、目の焦点は全く合っておらず、音楽の流れにノッているのとはちょっと違う、妙な身体の揺れ… 本人は必死で戦っているのですが、はたから見ると非常に面白い光景ではあります。
技術的に大変な演奏をしている他のパートの奏者からは必殺!の目で睨まれつつも、もうこうなったらどうにも止められない。 これをさらに極めていけば、全く周りに悟られずに眠れる方法を編み出せる日が来るのであろうか…。
そう思いながら太ももをつねりつつ眠気と戦う、ビオラ奏者でありました。
by W
注釈)すべての奏者に当てはまるわけではありません。 あくまでも個人的コラムとしてお読みください。m(_ _)m
(2006年5月13日掲載)トップへ↑
「素顔って意外と」
音楽家って言うと一般の方々がもっている印象って、「上流階級」とか「優雅」などと思れれてるようですが、実際はいたって普通で皆さんと何ら変わりないものです。 (いや、中にはいると思いますよ。 生粋のお嬢様とか御曹司とか。 でも関室にはいない・・・と思います。たぶん。)
それにまつわる、あるエピソードを1つご紹介しましょう。
あるヴィオラ奏者が、とある駅で電車を待っていると、突然、背後から見知らぬ年配のご婦人に「失礼ですが・・・先日大阪の島○内教会でリサイタルをされませんでしたでしょうか?」と声をかけられました。
その通りだったので驚いて答えると、その着物姿の上品そうなご婦人は 「お顔が似ていらっしゃるし、楽器ケースを持っておられるので、もしや・・・? と思いお尋ねしたのですが、」 と言いながら(奏者の)服装を見て、「あの演奏会の雰囲気と余りに違うので驚きましたわ、おホホホ」と微笑みながら優雅に去って行かれたそうです。
その時の彼女の格好はTシャツにジーンズでしたが、我々音楽家にとっても普段着であるそういったラフな服装は、一般の方にとって、また【弦楽器奏者】というイメージにはそぐわないものだったのでしょう。 どうやらいつも我々はワンピースやお嬢様系の服を着ていると思われているようですね。
中にはそういう方もいらっしゃいますが、実際はねぇ・・・ そんなに毎日着飾ってられませんし。 楽器に投資してますので、服装は至ってシンプルという方のほうが多いのではないでしょうか。 例えば音楽教室といった場所でも、綺麗な格好で楽器を弾いてる方が生徒さんだったりする場合があります。
演奏会のプログラムに載せる写真にしても、 「実物と違う!」 と言われてしまう事がごくたまにありますが、あれも旅行のパンフレットの写真と同じで、 『写真はイメージです。実際と異なる場合があります。』 ってな訳です。
我々音楽家は舞台から音楽を伝えるだけでなく、夢 (イメージ) も提供している訳ですね。 聴衆は耳で音楽を愉しむと同時に、目からも演奏者の姿を通して (勝手に、というと語弊がありますが) イメージを持たれるのです。 それが演奏者の素の部分と異なった場合に、上のようなエピソードになるのではないでしょうか。
普段でもなるべくイメージを壊さないように気をつけないといけないなぁと、あの時思ったものでした。
あれ?
本人談でした!! byW
(2006年3月14日掲載)トップへ↑





